『石油製品=悪い製品』って…

こんにちは。

本日・明日と定休日となっております。
雪の影響でズレ込んだご予約で、2月後半から怒濤の日々
それでもみんなの髪がキレイになって自然と笑顔になる。
疲れたけど充実した1週間でした。

本日は、営業中にお客様からの質問で説明しきれなかった
界面活性剤について少し書いてみたいと思います。

石油系界面活性剤ってホントに良くないの?

美容室でシャンプー剤の説明で耳にする
「石油系界面活性剤のシャンプーは良くないから止めた方がいいですよ」
ってトーク、1度は聞いた事があると思います。

そもそも界面活性剤とは何なのか?
化粧品の製造には水と油を使います。
水と油はもともと混ざりあわないもの。
それらを馴染ませるために必要なのが界面活性剤です。

水と油が混ざり合わないのはお互いの表面張力が違うため
界面活性剤は水と油の異なる表面張力を低下させ、
お互いの境界線をなじみやすいように変化させる役割があります。
表面張力が異なるもの同士が混ざり合うことを乳化とも呼びます。
ー専門書より抜粋ー

簡単に言えば
シャンプー剤に入っている水と油を馴染みやすくするもの。

ドレッシングをイメージしてみてください。
ドレッシングは酢と油で作られます。
使う時は振って混ぜますが、すぐに分離してしまいますね。

そこに卵の黄身を混ぜると乳化してマヨネーズができる分けですが、
これは卵の黄身に含まれるレシチンが界面活性剤として働き、
酢と油を乳化させたことによるものです。

界面活性剤とは本来混ざり合わない水と油を乳化させるためのもので、
乳化剤とも呼ばれます。
アイスクリームなど、食品にも界面活性剤は使われています。

シャンプー剤で分離した商品は、ほとんどないでしょう。
さぁ、ここで石油由来の話に戻します。
界面活性剤の原料としてよく使われているのが石油由来の原料。

石油製品に対するイメージは非常に悪く
『石油製品=悪い製品』
というのが常識化されてしまっていますが、
果たして本当なのか?

界面活性剤の善し悪しの基準は2つ

  • 髪や肌への安全性
  • 環境への影響

石油を原料とすることで欠点となるのは、その生分解性の低さです。
シャンプー剤をはじめ多くの化粧品は家庭で使用された後、
下水へ流れます。
そして河川、湖、海へと流れる過程で微生物により
有機物から無機物に分解されてゆくのです。

この流れから考えると
石油製品は、天然由来の成分よりも分解までに時間がかかるため
水質汚染の原因となりやすい事が欠点といえます。

「髪や肌への安全性」
の観点からみると、石油由来よりも硫酸系界面活性剤のほうが
よっぽど悪いといえますね。

界面活性剤水になじむ親水基油になじむ親油基の2つからできています。
親油基に使う原料が石油であれば環境という点で問題ですが、
人体への安全性を考える際、親水基に使用する原料が何か?
という事が重要になってきます。

親水基硫酸系の原料を使った場合、タンパク質変性を起こしてしまいます。
人間の体は水分以外の大部分がタンパク質でできているので、
そのタンパク質が破壊されるということは大変問題なのです。

人体への安全性に関しては「石油系界面活性剤=悪い製品」
というよりも
「硫酸系界面活性剤=タンパク質変性作用成分」
と捉えるほうが正しいと言えるでしょう。

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