LPSの秘密

こんにちは
今日は2022年2月22日。

2×2×2×2…..

猫を飼ってる方は何となくお祝いしたり
結婚記念日の方も多いのでしょうか

そんなメモリアルな1日
いかがお過ごしでしょうか

今日は
最近勉強した『LPS』について

美容や健康に興味のある方は
ご承知の方もいらっしゃるかもしれませんが
改めて触れたいと思います

LPS(リポポリサッカライド)=糖脂質
植物が虫などから身を守るために持つ免疫成分で、土から育つさまざまな野菜や果物、穀類などに必ずついているという微生物由来のもの。

LPSを語るにあたり
まず”マクロファージ”について

体の外部から侵入してきた病原体など、異物を攻撃して健康を守る免疫システムには「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類あり、
この内の自然免疫を主に担当するのがマクロファージです

体の中のアメーバーのように動き回りながら異物をむしゃむしゃ食べて排除するマクロファージは、風邪をひいたとき薬を飲まなくても治るなど自然治癒力の一端を担ってくれたり、体内にある不必要なあらゆるゴミを掃除してくれる存在です

マクロファージは呼び名を変えて体内のあらゆるところに存在します。

例えば脳ではマイクログリア、肺では肺胞マクロファージ、肝臓ではクッパー細胞、皮膚ではランゲルハンス細胞などです。これらは呼び名は変わってもそれぞれが密に情報をやり取りし、生体防御システム(マクロファージネットワーク)のなかで感染防御、新陳代謝、傷の修復など生体恒常性の維持をはかっています

さてさて
この健康を守る門番としての役割を担うマクロファージ。

その働きを著しく低下させるもののひとつとしてストレスがあげられます。
ストレスといっても侮るなかれ。ここから不眠、肌荒れや胃痛、便秘などあらゆる体へのダメージを引き起こします。

マクロファージもストレスには非常に弱く、現代社会においてマクロファージの機能は常に低下のリスクに晒されています

そこで
このマクロファージのストレスから守ってくれるLPSの出番です。

LPSはマクロファージを生理的な活性状態にする働きがあります

静かな活性状態で異物と出会うと排除能力が高まり、出会わなければ通常の状態を維持して、常にマクロファージを最適な状態に導いてくれる存在です

このマクロファージを適正に活性化してくれるのはLPSだけではありません


キノコ類や酵母に含まれるβグルカンや乳酸菌に含まれるペプチドグリカンなどもマクロファージを強化する作用を持っていますがLPSはそれらの1,000~10,000倍活性化する効果があると言われています

そして2011年
自然免疫の分野において
LPSがノーベル賞生理医学賞を受賞。


アメリカのブルース・ボイトラー博士とフランスのジュールズ・ホフマン博士が「自然免疫の活性化に関わる発見」、アメリカのラルフ・スタインマン博士が「獲得免疫における樹状細胞の役割の解明」での受賞です。

すみません、内容を読んだのですが
ちんぷんかんぷんです〜

一応、記載しておきます
これらの研究では、自然免疫には異物を感知する特定のたんぱく質が関わっていることや、LPSの働きは人間が10種類もっている異物識別たんぱく質の分子群の「トルライク・レセクター(略してTLR)」のうち、4番目のTRL4に結合して発現することなどが明らかになってきました。
TRLはマクロファージ膜の表面にも存在し、異物の排除だけでなく生理的活性化(プライミング)を誘導することも分かっている。
そうです。。。

なんだか凄そうな『LPS』
じゃぁ、美容においてはどうなのよ。
ってなりますよね。

“美肌”に嬉しい効果!

お肌の構成を司る線維芽細胞の増殖により美肌の弾力、潤いを作るコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の成分の合成が活発になります。この線維芽細胞の増殖にひと役買っているのが肌の中でマクロファージの役割を担うランゲルハンス細胞です

ランゲルハンス細胞は、肌の外側から入り込んでくる病原体を排除したり、肌の中で発生する老廃物を排除したり、傷ついた細胞を修復する役割もあります

これらの働きによって肌がいつも新しく生まれ変わった状態になり、シワやタルミなどお肌のエイジングの症状を食い止めたり、新陳代謝も活発な状態を維持していける理想的で、美容やスキンケアの分野でも注目されている成分です!

他にも
健康分野においては

○骨を丈夫にしマクロファージの寿命を延ばす
LPSは細胞の寿命を決定するテロメアにも作用したり、骨の新陳代謝のサイクルを促進することが分かってきています

○アトピー改善
アレルギーは獲得免疫のバランスが崩れることによりおこるものといわれていますがLPSがもう一つの免疫(自然免疫)を最適に保つことで獲得免疫のバランスを制御することが考えられています

他にも、
糖尿病予防、高脂血症予防、アルツハイマー病予防、がん予防、感染症への効果など医療の分野でもさまざまな研究結果が発表され注目されています

といった具合にLPS、まだまだここから研究が深まりそうですね

サロンで取り扱っているスキンケアのシリーズでもこのLPS成分配合のものが
いくつかあり今回の学びのきっかけとなりました

『LPS』と美容と健康


目に見えないちいさな微生物たちに期待大です☆


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